この記事では、旅行でなぜ疲れてしまうのか、そしてその疲労をどの様にすれば軽減する事が出来るかについて解説します。
自分はけっこう旅行に出かけますが、しばしば帰宅する頃に疲れ切ってしまっていることがあります。
観光地やアクティビティ、食事を余すことなく楽しもうと、つい予定を詰め込んでしまいます。
しかし、旅行の本来の目的は心身のリフレッシュです。
心の充足は得られても、疲れ切ってしまっては休み明けの仕事にも影響してしまいます。
そこで、旅行の疲れの原因と、それを低減する方法、そして疲れすぎずに楽めるプランを考えてみました。
旅行で疲れる主な原因はなに?
旅行は楽しんでなんぼのものですが、どうしても疲れてしまいがちです。
どうしてなのでしょうか?
自分の経験を踏まえて、その理由を探ってみます。
スケジュールの詰め込みすぎ
行ってみたい場所を可能な限り回りたいという気持ちになりがちですが、スケジュールがあまりにもタイトだと、楽しむ事より時間を意識してしまい、ゆっくりと観光を楽しむことができません。
結果として、一日が終わるころにはただただ疲れ果ててしまったという事になりかねません。
時間を気にした慌ただしい食事は、その美味しさを半減させてしまいます。
長期の旅行では心身ともに疲労が積み重なってしまいます。
非日常による神経の疲れ
通常の休日よりも旅行のほうが疲れると感じることは少なくありません。
未知の場所へ行くことは、慣れない交通手段だけでなく、無意識のうちに多くの神経を使ってしまいます。
同じ国内でも地域による違いがあったり、ホテルや観光施設の設備の使い方が分かり難かったりと、時に神経を消耗する原因にもなります。
また、子連れの旅行だと更に神経を使い、疲れやすくなります。
他人への配慮が求められる旅行
通常は長時間、家族以外の人と過ごすことは少ないものですが、旅行では他人と長時間一緒に行動する事も珍しくありません。
友人や恋人との旅行だと、一日の大半を共に過ごすため、食事や訪問場所、アクティビティーの選択に至るまで同行者の意向を考慮する必要があります。
旅行の計画が自分中心になると不満が生じることもあります。
また長時間一緒にいると、同行者の些細な行動にも敏感になってしまいます。
普段は気づかない相手の気になる面が見えてて来てしまう可能性が有ります。
仲が良い関係であっても、一人の時間に慣れている人にとっては、これが神経疲労の一因となることがあります。
ついつい食べ過ぎてしまう
旅行の醍醐味の一つに地元の特や郷土料理を楽しむと言うのが有ります。
特に、食べた事が無い郷土料理や食材は、その土地でしか味わう事が出来ない事が多いので、つい試してみたくなります。
豪華なホテルのディナーや地元の屋台での食べ歩きなど、旅行中は飲食の機会が格段に増え、これが食べ過ぎや飲み過ぎにつながります。
結果、旅行から帰る頃には胃腸の疲れを感じることが多いです。
長距離移動による乗り物疲れ
旅行中の長時間移動は避けがたい疲労の大きな原因となります。
座っているだけで体が疲れるのは、乗り物の揺れによる筋肉の緊張や、同じ姿勢を保つことでの血行不良が原因です。
特に飛行機での長時間移動は、足のむくみ、ひどい場合は血栓などを引き起こします。
これはエコノミークラス症候群として知られています。
長時間体勢を変えず水分補給も不足すると、血液の流れが悪くなり血栓ができやすくなるため、注意が必要です。
定期的に席を立って歩くなど心掛けて下さい。
また、長時間の自動車運転や、飛行機や電車の乗り換え時の待ち時間も精神的な疲れにつながります。
旅行中の疲れを低減するコツ
旅行中に感じる疲れは、低減することができるのでしょうか?
自分は経験上、疲れ度合いを減らす事は可能だと感じています。
長年の経験を通じて身に付けた手法で、疲れを感じずに旅を楽しむ様にしています。
ちょっとした工夫をするだけで、旅行をより気軽で楽しいものにすることが可能です。
ゆとりのあるスケジュールを立てる
疲れの主な原因の一つは過密なスケジュールです。
訪れる場所を絞り、余裕を持った計画を立てることが重要です。
若い頃は出来る限り多くの場所を巡るスタイルでしたが、旅行から帰ってから、あまり記憶に残っていないことに気付きました。
多くの場所をめぐり、数多く写真を撮っ ているにもかかわらず、作業をしている感覚に囚われてしまう事も有りました。
一方、一か所でじっくり時間を過ごすことで、その地の雰囲気や景色を堪能すると、深く印象に残ることが多くなりました。
ホテルでの休息時間
ホテルでゆっくりする位なら、その時間で観光スポットを一つでも多く回りたいと考えがちですが、適度にホテルでリラックスする時間も旅の楽しみの一つです。
観光ホテルや旅館に宿泊する場合、地元の料理や温泉などを楽しむことができます。
これらは外での観光とは異なり、休憩したければすぐに部屋に戻れるという気軽さや安心感が有ります。
同行者との適切な距離感を取る
一緒に旅行する人との適切な距離感を保つことも大切です。
時には別行動を取り入れてみることで、双方の気持ちがリフレッシュされ、再び共に過ごす時間をより楽しむことができます。
問題が生じた場合は、お互いに率直に意見を交わし、一方的に我慢しないことが重要です。
暴飲暴食をしない様に気を付ける
旅行中はおいしい食事を前についつい暴飲暴食をしてしまうかもしれませんが、健康を考えると適度なところで我慢する事も重要です。
過度の飲食は旅の楽しみを台無しにする原因ともなり得ます。
家族との旅行であれば、食事を家族とシェアすることで、食べ過ぎを防ぎつつ色々なお料理を楽しむことができます。
また、地元の特産品などは、お土産として購入し、家でゆっくり味わうのも良いでしょう。
その場で無理に食べずに、家に帰ってから楽しむというのも良いものですよ。
旅行に行く際には、念のため胃薬の持参もお忘れなく。
移動中の暇つぶしアイテムを準備する
長時間の移動は疲れの原因となりますが、その時間を有意義に使う方法もあります。
たとえば、読書やゲームに没頭することで、長い移動時間が苦にならなくなるでしょう。
座席のリクライニングや適度なストレッチを取り入れることで、長時間の同じ姿勢による身体のこわばりを軽減できます。
また、車での長距離移動の際は、定期的に休憩を取り、歌を歌ったりすることで眠気を覚ましたり、ストレスの解消にもつながります。
状況別の旅行プラン紹介
自分は旅行に行く際の状況により、旅行プランを変えた方が良いと考えます。
以下は、特に疲れやすい人にとっては有益な情報となるでしょう。
ファミリーに優しい旅行プラン
ファミリーの旅行では、子連れの負担を減らすため、ホテル内で完結するプランが理想的です。
荷物が多く、ベビーカーの移動も大変なので、ホテル内で様々なアクティビティや食事を楽しむことができると、授乳室やおむつ交換スペースを探す手間も省けます。
星野リゾートなどのリゾートホテルを調べると、ホテルの敷地内に家族向けアクティビティが充実している施設が見つかるでしょう。
キッズスペースが完備されており、レストランで託児サービスが提供されている施設であれば、夫婦だけの時間を楽しむこともできます。
カップル向けのリラックス旅行プラン
カップルにおすすめするのは、静かな温泉宿のステイやエステ施設の活用です。
家族や友人との賑やかな旅行と違い、カップル旅行は二人だけの静かな時間を楽しむことが大切です。
リラクゼーションを重視した宿なら、観光活動を控えて宿泊施設内でゆっくり過ごすことで、心身をリフレッシュする事ができるでしょう。
例えば、部屋に露天風呂が備わっている宿泊施設であれば、温泉ですら自室で楽しむ事が可能です。
知らない人と大浴場に入る事が楽しみと言うのでなければ、気軽で贅沢な楽しみ方と言えるでしょう。
友達との湯めぐり旅行
友達との旅行で特に楽しいのは、一緒に温泉を堪能する湯めぐりです。
草津温泉など、豊富な湯量で有名な温泉地を訪れることをおすすめします。
温泉に入りながらのリラックスした会話は実に良いものです。
夜にはライトアップされた湯畑を楽しむことができ、湯もみ体験やレトロな街歩きも魅力的です。
他にも、城崎温泉など外湯巡りが有名な温泉地は沢山有りますので、日常のストレスを発散するために足を伸ばしてみては如何でしょうか。
一人旅で何物にもとらわれずにリフレッシュ
計画を立てずに自由に過ごす「何もしない旅」が一人旅にはおすすめです。
瀬戸内海周辺の美しい景色は、一人旅にぴったりです。
「島一つ土産に欲しい鷲羽山」という句が有りますが、瀬戸内海に浮かぶ島々が実に美しいという情景を良く表している句だと思います。
海に浮かぶ島を眺めながらボーっとするのはたまらないですよ。
鷲羽山のある児島半島の宇野から船で行ける直島は、瀬戸内芸術祭の開催時にはアート作品が至る所に展示され、古民家や文化財の多い町並みを散策する楽しみもあります。
また、おしゃれなカフェやゲストハウスでリラックスする時間も、あなたに新たな出会いをもたらすかもしれませんよ。
旅行の疲れを軽減する方法とプランについてのまとめ
旅行は元来楽しいものですが、時には疲労も伴います。
しかし、無理をしないプランニングと対処法を知っておくことで、その疲れを大幅に軽減することができます。
旅行は新たな発見と非日常的な体験を提供してくれるため、疲れるものだと理解しておく必要が有ります。
そのうえで、この記事の内容を参考にすることで、楽しく充実した旅行を楽しむことができる様になるでしょう。